日本の人気店が次々出店

「ザ・ナイン」は、今年７月にオープンしたばかりの新しいショッピングモール。

　日本人にとってうれしいのは、タイ初出店の人気日系飲食店が、入っていること。日本では270店舗を展開するお好み焼き屋チェーン店「道とん堀」もそのひとつ。日本で入ったことがある方も多いのではないでしょうか。

「道とん堀」のあるエリアは、５軒の日本食屋がまとまってジャパニーズ・ビレッジという一角を形成しています。ちょっとおかしなディスプレーもありますが、外国人がイメージする日本の街はこんな感じなんでしょうか。なんとなく雰囲気は出ています。

　ジャパニーズ・ビレッジに入っている「哲麺」も海外初出店。関東を中心に店舗展開しており、あっさり系とんこつラーメンが人気です。

　カレーうどんが人気の「古奈屋」もタイ初出店。東京巣鴨とげぬき地蔵近くの本店は、行列の絶えることはない有名店。

　「古奈屋」の隣の「ファームデザイン」は北海道の酪農家が経営するカフェ。こちらもタイ初出店。乳製品を使った商品は本格的で、特にチーズケーキや白いプリンなどが女性に人気です。

　その他にも日本食店舗が何店も入っており、タイでの日本食の根強い人気をうかがわせます。

飲食以外の日系店は「ダイソー」が出店していて、多くのタイ人で賑わっていました。
　日本食の他にも、「ザ・ナイン」には、お馴染みのファーストフードチェーン店から焼肉、カレー、イタリアン、ステーキなどの専門店が軒を連ねています。

　「ザ・ナイン」の建物の特徴はセミアウトドアスタイル。オープンエアの開放感がありながら、屋根はあるので雨が降っても大丈夫。訪れた時にちょうどスコールになりましたが、なんの問題もありませんでした。店頭にテーブルを配置した、カフェスタイルのお店には最適の構造です。また全館いたるところに植物を配置し、アウトドア感を演出しているのも「ザ・ナイン」の特徴といえます。

　敷地内は「ウエスト・ビレッジ」「イースト・ビレッジ」「マーケット・ビレッジ」の３つのパートに分かれていて、１階、２階は飲食、ファッション系、３階はスパ、マッサージ、ビューティーサロンと語学学校など教育関係のエリアになっています。教育エリアには、自然に話せる英語が身に着けられると好評の、子ども専門の英語学校「ピングー・イングリッシュ」や中国語の学校などが入っています。

　場所はエアポートリンクのフアマーク駅から車で５分ほどのラマ９世通り沿いにあり、高速道路の入り口に近く、車でのアクセスは便利。

　「ザ・ナイン」の正式名称はThe Nine Neighborhood center といい、単なるショッピングモールではなく、地域のコミュニティーモールとしての役割も目指しています。

　まだオープンしていない店舗が若干あり、その為、閑散とした部分もありましたが、全店舗がオープンした後には、「ザ・ナイン」全体に更なる活気が出てくるでしょう。