タイの妖怪も夏にぴったり
日本の夏の風物詩はいろいろあるが、怪談もそのひとつ。納涼とならば、年中暑い常夏の国タイは、いつでも怪談に最適な国といえる。
実際タイ人は、幽霊の話が大好きだ。怪談というレベルで終わらず、それを心底信じる人も多い。幽霊や悪霊をテーマにした映画やドラマも大人気。悪霊が、人に乗り移って悪さをしたり、祟りをもたらすというストーリーが多い。
タイでこうした映画やドラマが受けるのは、納涼とか、怖いもの見たさというだけでなく、今でも人にとり憑く悪霊の存在が、世代に関係なく広く深く信じられていることも大きな要因といえるだろう。
有名な幽霊のひとつが胆喰いの霊ピー・ポープ。人の体内に寄生してその人の食べたものを吸い取る。憑かれた人は精神に異常をきたし、内臓を食べ尽くされ死んでしまうという。
ピー・ポープを祓う儀式が、21世紀の現在でも真面目に行われている。ピー・ポープに関する映画は、非常に多く、タイ悪霊界のスーパースターともいえ、タイ東北部イサーン地方に伝わる悪霊のこと。
バンコクにも全国的に有名な怪談がある。それはメー・ナーク・プラカノーン(プラカノーンのナーク母さん)という、今から200年ほど昔の話である。
プラカノン村に住む身重のナークは、戦場へ出向いた夫の帰りを心待ちにしていた。しかし難産のために子供と共に死んでしまう。夫への強い未練を持つナークは死後も幽霊となり、夫の帰りを待ち続けた。戦場から戻った夫は、ナークが幽霊とは気付かずに再び彼女との生活を始める。ナークは自分が幽霊であることを夫に告げようとする人々を、次々と呪い殺していった。
この怪談は何度も映画化され、特に1999年の映画(タイトルはナンナーク)はタイ映画史上に残る大ヒットを記録した。興行成績で「タイタニック」の記録を抜いたというからすごい。この作品は悲恋物語調に仕立てられており、他のホラー調のメー・ナーク映画とは一線を画している。
メー・ナークの話は実話とされており、彼女を祀ったお寺がバンコクにある。親しみを込めて「ナーク母さんの寺」とも呼ばれており、実際にどのような寺かを見てみたいと思いワット・マハーブットを訪れてみた。
BTSオンヌット駅から車で約10分。立派な本堂を過ぎさらに奥に行くと、メー・ナーク像が祀られている建物がある。最初にメー・ナーク像を見た時はギョッとした。妙に艶めかしいのだ。金箔が貼られたピカピカの顔、大きな目。かつらを被った像というのは珍しい。
口紅もつけている。しかしよく見ると赤ちゃんを抱いたメー・ナークは、穏やかな表情をしていた。長い歳月が彼女の無念の情を和らげたようである。
周りにはお供え物の肖像画やドレス、アクセサリー、そして子供の為のおもちゃが所狭しと並んでいた。
またメー・ナーク像のすぐそばには、宝くじの当選番号が見えるというご神木があり、宝くじの販売前には大混雑するという。どの様に番号を読み取とるかは、色々な方法があるようだ。ご神木は削られたり、蝋をかけられたりしていた。
怪談では沢山の人を呪い殺したメー・ナークの幽霊は、最後は徳の高い僧侶に退治され、その骨はお寺に沿って流れる運河に捨てられたという。
悲惨な最期を遂げたメー・ナークだが、今ではその霊力にあやかろうとする人が後を絶たない。訪れたのは平日の午後であったが、多くの人々が、真剣な表情で祈りを捧げていた。
恋愛運アップと安産祈願で、特に女性には霊験あらたかとの事だ。しかし不景気の現在は、恋愛運より、くじ運をアップしたいという人の方が多いかも知れない。
2011年8月5日 タイ自由ランド掲載
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